~随想~第一章
病気を発症したのはもう十数年前になります。
この小説を書いたのは約7年前になります。
発病のそもそもの土台は、精神的には中学生ぐらいからはじまってますね。
幼少期から気が小さいうえに、当時、あるきっかけから小学生当時の過去の噂におひれがついて勝手に広がり、クラスや学校、地域まで私が、さも大悪人であるかのような噂で炎上状態になったんです。
私は怖すぎて何も反論できないままひたすら口をつぐんで耐え忍びました。
何度も机に頭を叩きつけながら「死にたい」と思う毎日でした。
家の外から聞こえる話声は全て私の噂をおもちゃにして大人も子供も私を蔑(さげす)み、嘲笑(ちょうしょう:あざわらう)しているかのように聞こえました。耐えがたいものがありました。
いえ、耐え切れなくなって大学留年中に爆発したのだと思います。
二十数年たった今でも残念ながら身体(精神症状・ふるえ)、心からその記憶が消えることはありません。
同窓会の案内がきましたが、誰が行きたいと思うでしょうか。
自分はいまだにそのときの傷を負っています。
一生そのトラウマを引きずって薬を飲んで生涯を送ると思います。
しかし、私は中学生当時、傷を負いながらも壮大な希望・夢を持っていました。
「苦労をしたから人の痛みがわかる人になる」
当時、中東情勢などもあって世界の平和が盛んに口にされることがありました。
政治の腐敗もありました。
また、ノストラダムスの大予言で人類の滅亡から救われる一節を読んで、
「自分が世界の宿命を変える一人になる」と決意しました。
(こういう発想は普通の人にはないらしいですが。)
その勝手な思い込みによる平和への想いを実現しようと孤軍奮闘したことがのちに自分を(病気を抱えながらも)蘇生させ、ささやかな人生の旅を楽しめるようにしてきた最大の力になります。
それでは引き続き、~蘇生と出会い~をお楽しみ下さい。