入院と退院
~連載・ミニ講座~
四、入院と退院
~当事者の体験から~
閉鎖病棟では、入院当初は自由に行き来できない不自由さがあります。
症状が落ち着き、現状を受け入れてからがスタートです。ですが入院生活は結構退屈です。
時間のある分、同じ病気の人と悩みを分かち合い、アドバイスを求めたり、雑談したりして過ごすしかありません。
趣味がなければ、人生の先輩から趣味や遊びを教えてもらうのが退屈しないコツです。
入院して一番気がかりなのはどうすれば退院できるかです。中には退院したくない人もいます。
まず退院するための条件として、きちんと医師やスタッフの指示を守り治療に励むことです。
また作業療法やプログラム活動など、リハビリに取り組む必要もあります。
いずれにしても、今いる場所から自分の世界を広げる、自我を拡大することが回復のコツです。
生活リズムが整ってきたか、薬をきちんと飲んでいるのか、改善すべきところは真摯に反省し、リハビリに取り組んでいけるかがポイントです。
ともあれ、入院中はまずしっかり治療を受け、休息することがポイントです。
次回は食事について考えます。