ピア精神保健福祉士
ピア精神保健福祉士コースが社会事業大学通信過程でできているようです。
当事者は専門性というより、“体験”していることが強みだと思います。
その“ピア”の部分を専門性にするかしないかは本人次第。
たとえるならば、子どもがいることで、父親という当事者となれるものの、父親だから子育ての専門性があるとは、限りません。
ただ、当事者という“経験者”が語る、何気ないひと言に未経験者が惹かれる部分はあると思います。
専門家になるなら、自分の長所も短所もよく把握して対応する“自己覚知”“自己理解”が必須です。
また、病気を経験したという動機がきっかけで取得したPSW、やはり苦手は“人間関係”ではないかと思います。
ピアPSWを目指すなら、きれいごとだけでなく、その現実も受け入れた上で、茨の道をゆくような覚悟が必要です。
病気や苦悩は、理解ある人に語ることで癒されていきます。“語り”なしには回復も成長もないと思います。
差別されないか、嫌われないか、それを恐れずに当事者が声を上げる勇気がなによりも必要と感じます。
勇気と誠実さで忍耐強く踏ん張り、信頼を得、人間として成長していきたいものです。